カセットテープの整理を進めている。
時代は本当に酷い。
カセット、MD、レコード、CD、様々な録音媒体を変えては売り、古きを捨てていく。
ビデオもVHS、ベータ、DVD、ブルーレイ、なんなんだ、という変化だ。
もはや30年以上も押入れに眠っていたカセット。
ダンボールの底には化石の地層のように古いカセットが眠り続けており、
SDカード対応用のラジカセを購入し
1本1本SDカードに落としていくという、気の遠くなる作業をつづけた。
昔、友人が「デモテープ作ったので聴いてください!」といただいたものや
もちろん自分の生まれかけのオリジナル曲を鼻歌で吹き込んだカセットなど
山ほどぐっとくるものや、ぐだっとなるものなどの整理整頓の旅は続いている。
その旅の途中では、ほろりとくる場面もあった。
音っていうのがすごいもんだ。写真よりか空気は音の方が残る気がする。
あっという間に、ジップロックから食材の匂いみたいな感じで
再生したとたん、その時代の空気がもどったりする。
録音したことすら忘れていたが、逢いたいと思っていた亡き祖父と
高校生の頃の自分の会話が
録音されていたり、
アングラ通信という昔の仙台のミュージシャン達の
オリジナル曲を紹介するカセットもそのまま残っていた。
8GBのSDカード1枚に200本以上のカセットは入るのではないだろうか。
5枚目に突入したから800本以上のカセットを処分した。
ものすごい量のカセットであったが、あと数十本。
カセット時代の終わりが見えてきている。
で、ふと思ったのだ。
これは僕にしか聴けない音楽。
なぜならカセットの劣化の限界を超え、SDカードに保存したあとは
たぶんやっぱりもう聴かなくなるんだろうと思う。
SDカードに記録された青春時代の音源を、これから先僕以外に誰が聞くのだろう。
そうした音源が、押入れの半分を占めていたのだから、
これ以上の劣化が進まないうちに、SDに閉じ込めておこうと思うのだ。
100歳以上、長生きでき、楽器をもつのが容易にならなくなったころに、
また聴こうと思う。
だが、そのときはもはやSDカードを再生できる機械すら、
ないのかもしれない(笑)。
「その骨董品のカードなんですか?」と介護の若者に質問されているのかもしれないのだ。
もはやZIPドライブ、MOとかも、その領域だ。
時代はめぐる。50年後そんな先までカセットは持っていきたくない。
そんな想いでSDカード変換への旅は続くのだ。
2016年07月
静かに、静かにでいいと思うんだ。
これまで、ドッカーーン!!という気持ちでライブの告知をしてきたけれども、
これる人はこれるし、これない人はこれないし、知れる人は知れるし、知れない人は知れない。
おーい、ラリーさんそんなんでいいんですか?と、
誰が言うわけではない。ライブは好きなときに好きなタイミングで、
と、僕は考えている。
なんか、田舎の茶の間って感じがいいんだよな。
じいちゃんばあちゃん、昔は誰が来てもお茶だして縁側とかで語らってた。
「お~、元気だったかいのぉ。。。」
そんな気持ちが高ぶり、音楽好きの人たちはどうしているのか?
と思い、
今年はジャズフェスにエントリーしてみた。
静かに、静かにでいいと思うんだ。
ジャズフェス出演選考結果の葉書が、ポストを開けたら静かに入っていた。
両方とも、OK!!ということだったので静かにグーの拳を握り締めた。
それからジャズフェスのプレイベントの出演について実行委員の方からお誘いを受けた。
おーい、ラリーさんスケジュール大丈夫すか?と、
誰が言うわけではない。ライブは好きなときに好きなタイミングで、
と、僕は考えている。
それで、今年はとてもゆっくり作品作りと、ライブを行っていく。
仙台定禅寺通りストリートジャズフェスティバル、
盛り上げていけるよう、がんばります!
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