ラリー船長ブログ「Rainbow Cafe」

ラリー船長のブログ『RAINBOW・CAFE』です。

2017年07月

千里の道も一歩より

レコーディングの話の続きを書きます。

2016年の春。

大切な人が亡くなりました。
あまりにショックというか、空白というか
おいらも疲れがどっと出てしまったのか
レコーディングをというより
なぜか声がかすれかすれに
そしてついに
まったく出なくなる時期がありました。

レコーディングを、なんてのは無理だろうなと
思いながらでかい病院にいっても声が出ない
原因はわからず。

大切な人の死を目の当たりにし
俺もいつかは死ぬのだな、
ならば何かやり残したことあるだろう?
それは何だ?と喉を手で押さえながら
1年前は病院の待合室でずっと考えていました。

さかのぼること
2000年ミレニアムのGW。


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俺はその頃、デビューアルバムとなる
ブルーヴァージンズのレコーディングに。

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憧れのシンガーソングライター下村誠さんと共に
東京、広島のライブにいく途中、レコーディング機材を
もって大阪のスタジオにいました。

ラメール、ビューティフルナンシー、レインボーカフェの
録音は大阪で行いました。
この写真に写っているローランドのVSという
ハードディスクレコーダーと呼ばれる機材を使用して、
下村誠さんの信頼するバンドメンバーの方々が
色彩豊かな演奏を、
「ラリー、聴いてみなよ!どうだぃ!?」と目を輝かせながら
下村誠さんは大阪のスタジオで熱く語っていました。
俺はなんだか夢の中にいるように
「すっげー?!大丈夫なんですか、俺の声で」などと。

あのころ俺の曲はまったくの白いキャンパス。
いまも不器用でしょうがありませんが、あのころ
音楽については色をどうやって使うなんて
まったく考えられなかったのだと思います。


ラメール


俺は白いキャンパスに、下手な文字でタイトルしか
書かなかった(書けなかった)と思うのです。

下村誠さんは水平線を描き、雲を描き
おだやかな陽だまりを描き、どこまでも続く砂浜を描いた。

でも、あの頃の俺の声と
下村誠さんの描いた楽曲では、

俺の声は
砂浜についた「足あと」の絵にすら
ならぬほどの
うっすい存在。



2016年。



その絵の真ん中に

俺は

「くそでっかい

海賊船を描こう」と思った。


が、ロックで染まった16年があって
いざ録音しようとすると・・・


声が出ねえぞ?

どうする?

無理か?



大昔の音源を16年前のVSハードディスクから
ミートくんが抜き出してくれて、
あの大阪で初めて聴いたラメールの演奏を
ヘッドフォンで聴きながら
唄いました。


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下村さんは他界し、この世にはいませんが
ヘッドフォンの中で、
俺と一緒に歌いました。

「なんだよラリー、
 声ふりしぼって出せよ」

という声が聴こえてきそうでした。


彼はツアーで声が思うように
出なくとも
なんだかとても楽しく
ギターを弾いて唄っていました。

「だめかな」と録音途中で
あきらめそうになっても、
「やってもやってもだめだー
 俺だめだわー」とかなっても
音源の中にいる下村さんが
大阪で言った言葉が
よみがえりました。

「なんでも、おもしろがることだよラリー」


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「だよな、下村さん?だれも見てないし。
 勝手に悶絶してただけだったわー」と心の中。

そうして、マイクの前に立ち
声が出ようが出まいが
ラメールを最後まで歌い切りました。

不思議だ。


しゃべると声でないのに
うたうと声が出た。


唄い切った後、
「ああ、これがいまの俺だ」と思いました。
そのまま
振り絞って出した声を
海賊船に見立て
「採用」ということにし、
次の曲のレコーディングへ進むことにしました。



千里の道も一歩より



という言葉もあるけれど、
大阪がその第1歩だとしたならば
たぶんゆうに千里は移動した。

1年前
声が出ない理由はわからなかったけれど
好きなことをやって治そうと考えました。

おかしな考えだと言われようとも

好きなことに勝てるものは
この世になにもないと俺は思っています。


というわけで、レコーディングの話を
こんなふうにゆっくり書いていきます。








★レコーディング★

レコーディングの話を書こう。

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この5月に新しいアルバムをだした。

多くの方々のご協力と共に、

新しい、と言っても1stアルバムでやり残したことを、

16年後のいま再録したらどうなるか?

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そんなことを考えながらアルバムのレコーディングは始まった。

限定生産ではあるがWebではなく仙台の三店舗で取り扱っていただいている。

ありがたい。



【CD情報】

https://rallyspider.jimdo.com/cd/

さて、レコーディングの話にもどそう。



完成するまでの間、少なくとも1年は要した。


その間、一番の功労者は化石の森の

ミートくんとサトウミツノブさん(みぃさん)で、


この2人が

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気まぐれで大波小波がたくさんある、おいらの
レコーディングの並走をしてくれていた。
何かことを成す時には3人で挑むのがいいのだろうか。


三者三様の見方や考え方があった。
四人目は聴く人になるのだろうなあと思うほど、
三人で
「ああでもある」「こうでもある」と話し合いを行いながら
進めていった。




そんな話を少しづつ書いていこうと思う。


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