ご来場くださった皆様、快く出演を引き受けてくださった共演者の皆様、受付のAkikoさんや撮影のemerald miyagさん、冊子の準備をしてくれた皆さん、会場のルシールに心から感謝です。
新型ウィルスなどで現在イベントの中止や開催の延期等が続いている中ですが、音楽を愛する者の一人として、また、愛する仲間たちの健康が守られることを願い、一日も早いウィルスの終息を心から願っているところです。
さて、今日は仙台で開催となった「Bound for Glory in Sendai」の報告を中心にお送りします。
下村誠さんへ
仙台にあなたのバンドとして長年活動してきたザ・スナフキンの現行メンバー全員が、仙台に集いました。あなたはいないけれど、あなたの音楽は、生きています。

最初は僕がポエトリーリーディングで、鍵盤のターボ君とともに、あなたの親友の村田博さんのあなたに向けて書いた詩を、ピアノの演奏と共に朗読しました。客席のどこかで、下村さんが耳を傾けてくれるのならとの思いで、このイベントを詩の朗読から始めました。

会場では、この日のために仕上げた手作りの冊子が配布されました。この冊子の作成に動いてくれた皆さんに、心から感謝です。

続いて下村さんがよくツアーのときに泊りにいっていたフェザーさんが演奏しました。下村さんと共作した歌を初披露してくれました。The Bridge to your hearts、素晴らしい音楽をありがとう。フェザーさんの音楽を通して、蔵王の自然の中を散歩する下村さんの姿が見えるようでした。

続いてI guessの橋本はじめさん。ご自身のステージと共に、下村誠さんのCD「ホーリーバーバリアンズ」に収録されている橋本はじめさんの「なにもない日曜日」をザ・スナフキンのメンバーとともに演奏しました。ずっと聴いてきた名曲がついに仙台に上陸する瞬間となりました。

続いて河口修二さん。今回はザ・スナフキンのメンバーとして来仙しましたが、ソロの河口修二さんをぜひ仙台で、との要望をあちこちからいただき、ライブが実現しました。河口修二さんの音楽と共に青春を過ごしてきた青年が、目を輝かせながら聴いているのがとても印象的でした。

続いてザ・スナフキンのメンバーの演奏。
河口修二さん(EG)と宮谷正人さん(ペダルスチールギター)

井上徳子さん(鍵盤)と三輪美穂さん(EB)

シェーンさん(ドラムス)

下村さん、聴いてくれていたろうと思います。

余韻に浸っていたら、サトロさんとザ・スナフキンのライブ中、弦が切れて、僕は弦を瞬時に張りに行きましたが「おーい、ラリー、5弦ない?ちょっと持ってきてよ~!」と下村さんの声が耳に飛んでくるようでした。

ザ・スナフキンのステージでは、苫米地サトロさん、河口修二さん、井上徳子さん、ラリーが歌いました。ザ・スナフキンの音は生きています。その音に命をふきこんだのは、下村誠さんなのだなあと思いました。仙台に全員そろえてよかったです。

続いて梶田イフさんの登場。東北ではもっとも下村さんと共演したシンガーソングライターではないかと思います。下村さんと旅した時のエピソードを交えながら、かつて下村誠さんとレコーディングした梶田イフさんのオリジナルとともに、下村さんの名曲を演奏してくれました。

続いてラリー船長の出番。前半はブラザー(Drums)、ベースマンミート(EB)、井上徳子(鍵盤)さん、宮谷正人(ペダルスチール)さんと、ソロアルバムからオリジナルを2曲、後半は河口修二(EG)さん、ターボ(鍵盤)、八巻渉(Drums)を交えて下村さんの名曲2曲を演奏しました。

続いて苫米地サトロさんの演奏。本編としてラストを飾るステージとなりました。苫米地さんの唄はとても自然体で、会場に染みわたっていきました。下村さんが同じ時代に生きてくれたことへの感謝にあふれてる気がしました。サトロさんとともに語らい準備し、この日の夜につながりました。

最後のアンコールでは、ザ・スナフキンのメンバーの演奏と共に、おそらく史上初のサトロさん、ラリーのデュエットをしながらアンコールセッションを行いました。どちらがミックジャガーでどちらがデビッドボウイだったかはわかりませんが、おいおいおれも!と下村さんが真ん中にいた気がしております。

最後は、ザ・スナフキンに、サトロさんもぼくも思い切り拍手し、いつのまにか会場全員の拍手喝采の渦となっていました。
ザ・スナフキン全員が仙台にいる。
まるで映画の中にいるような瞬間でした。

Bound for Glory in Sendai LIVE PHOTO BY T.SUAGAWARAさん
優しい時間でした。いつか仙台でって、何か月も前にお話が出ていましたがまさか本当に実現するとは!?
それも下村誠さんを始め、そして下村さんを慕う人たちが遠くから、近くから集まることが出来てこの日が実現したのだと思います。
最後に、手前味噌ですが下村さんに出会ったころに「日の出に歌いにこい!」との連絡を受けて、「日の出ってどこだ?」と思いながら、山奥にギターをかついで日の出の森のコンサートの一番最初に歌わせてもらったときの20年前の写真をここに。

このとき、下村さんがいて、サトロさんもいました。
あの日から、もう20年がたちます。
会場でずっと心に思っていました。「ここにいてくれてありがとう、下村さん」